24年の時を経て姿を現したタイムカプセル

24年前懐かしむ 辰野町タイムカプセル開封

2024/06/11 06:00
地域

辰野町は9日、ミレニアムイヤーの2000年に埋設されたタイムカプセルの開封式を町役場駐車場で行った。約250人の町民が見守る中、駐車場ロータリーにあるタイムカプセル塔の中に眠っていたカプセルが24年を経て姿を現した。中から作文や写真などが出てくると会場から歓声が湧き上がり、町民たちは四半世紀の昔を懐かしんだ。

 

タイムカプセルは、町の発展を願いつつ町の記録を後世に伝えることも目的とし、新世紀を控えた00年11月に、24年後の辰年の開封を約束して埋設されたもの。

 

開封式は「辰年・辰の日・辰の刻」にあたる6月8日午前9時に実施。町民が見守る中、重機を使って石のふたが外され、人力で重たい鉄製のカプセルを取り出した後、町理事者らが留め具を外してカプセルを開封した。

 

カプセルの中には当時の小中学生のほか一般町民から寄せられたそれぞれの夢をつづった作文1892通が入っており、当時作文を書いた2人が作文を朗読した。このほかカプセルの中には当時の町の様子を伝える写真やビデオテープなども入っていた。

 

当時川島小6年で教員や保育士になることを将来の夢と綴っていた唐澤(旧姓今福)純子さんは「思った未来にはなっていないが、大事な子供たちがいて笑っていられるので今は十分」と話した。

 

良い辰野町のままでいてほしいと願った当時辰野中2年だった林啓太さんは「良い辰野町であることは変わらず願い通りになっていると思う」と話していた。

 

式では辰年にちなみ静岡県浜松市天竜区佐久間町の佐久間竜神保存会が竜神の舞を披露。作文は町民会館に展示され、町民が自身の作文を持ち帰っていた。

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