自転車冒険家小口さん サイクリングスクール

世界157カ国を走破した自転車について説明する小口良平さん(後方左)
伊那市のNPO法人「子ども・若者サポートはみんぐ」は29日、自転車冒険家の小口良平さん(43)=辰野町=を講師に迎えたサイクリングスクールを駒ケ根市の駒ケ根キャンプセンターで開いた。子どもや保護者15人が参加。自転車で外国を走った小口さんから体験談と自転車の取り扱い方法について話を聞いた。
不登校の子どもや引きこもりがちな若者が自分らしく過ごせる居場所を提供する駒ケ根市の「地域子どもの未来応援事業」の一環で、9月まで全3回開く講習会の初回。参加した子どもらが自転車に関する知識を身に付け、最終的には市内をサイクリングしながら”冒険”する。
小口さんは岡谷市出身。大学卒業後、社会人を経て自転車で2007~08年に日本を一周し、その後09~16年の約7年半で世界157カ国、計15万5502キロを走破した。
講演で小口さんは、冒険旅行のきっかけを「若いころ何もできないまま歩む人生が嫌で、自分に自信を付けたかった」と回顧。行動が自信につながる経過を説明し「目的に向かって一生懸命に努力すると夢は広がる」と伝えた。子どもたちには「世の中にはさまざまな考え方がある。他人と比較して自分を嫌いにならず、自分が好きなことに挑戦してほしい」と訴えた。
次回は7月13日午前10時から駒ケ根キャンプセンター。実際に自転車に乗る。問い合わせは事務局の小林昭広さん(電話080・3074・9366)へ。