飯田線沿線自転車で疾走 轟天号を追いかけて

見送りを受けて田切駅前を出発する参加者
アニメ映画「究極超人あ~る」の名場面を再現するサイクリングイベント「轟天号を追いかけて」が29日、JR飯田線沿線であった。伊那市役所自転車部などでつくる実行委員会が主催し、今年で10回目。全国14都道府県のアニメファンら約30人が参加して、田切駅(飯島町)から伊那市駅(伊那市)までを自転車で楽しく疾走し、完走の喜びを分かち合った。
漫画家ゆうきまさみさんの原作を基にした1991年公開のアニメ。主人公らが自転車(轟天号)に乗って、田切駅―伊那市駅間を1時間以内に走破する場面がクライマックスになっている。
この日は小学生から60代まで幅広く参加。学生服姿などアニメのキャラクターに扮し、晴天の中、自然を感じながら自由なルートでゴールを目指した。サイクリング参加者以外にも応援者として全国各地から約30人が集まり、アニメのシーンを模して万歳でスタートを見送った。
捧剛太実行委員長(64)は「コスプレイヤーや飯田線マニア、本気で走る人などさまざまで、自由に楽しめるのが魅力。伊那谷のファンを増やすきっかけになれば」と話した。