諏訪6市町村 100歳以上、過去最多211人
諏訪地方6市町村の100歳以上の高齢者は、「敬老の日」を前にした15日時点で昨年同期より11人多い211人となり、過去最多を更新したことが県諏訪保健福祉事務所のまとめで分かった。男女別では男性が3人減の26人となった一方、女性が14人増の185人となった。最高齢は茅野市の女性の109歳。今年度100歳に到達するのは116人(男性16人、女性100人)で、知事からお祝い状が贈られる。
15日時点で100歳以上となる人数を1日現在で集計した。同事務所福祉課のまとめだと、6市町村別の人数は別表の通りになり、岡谷、茅野、富士見の3市町で昨年同期より微増し、他3市町村は微減となった。
一方、諏訪地方の4月1日現在の65歳以上の高齢者数は6万3410人で、総人口に占める割合を示す高齢化率は33.9%。最も高いのは下諏訪町38.7%、最も低いのは諏訪市の31.7%で、4市町村で35%を超えている。
県全体では100歳以上は98人増え、過去最多の2447人となった。今年度100歳となるのは1258人(男性207人、女性1051人)。県内最高齢は南佐久郡佐久穂町在住の水上さたさんで1912(明治45)年3月生まれの111歳、男性の最高齢は千曲市の北澤勝喜さんで1914(大正3)年3月生まれの109歳。
国民健康保険中央会発表の要介護度を基に、県が今年7月に算出した「健康寿命」の2021年の結果では、長野県は男性、女性とも1位になっている。女性は6年連続で1位を維持。男性は前々年まで4年連続で1位で前年は2位に下がっていたが、2年ぶりに1位となった。
阿部守一知事は9月15日の会見で、「健康長寿県と称されるようになっているのは一人ひとりの県民の努力の結果でもあり、長寿の方が増えていることは県全体の方向性としても望ましい。長寿を迎えた方には心からお祝い申し上げたい」とし、健康づくり県民運動「信州ACE(エース)プロジェクト」などの施策を引き続き進め、「この状況を維持できるよう取り組んでいきたい」と述べた。