シーズン無事終了に感謝 駒ケ岳神社閉山式

青空の下、宝剣岳を望む駒ケ岳神社で神事に参列する関係者ら
中央アルプス千畳敷(標高2612メートル)にある信州駒ケ岳神社の閉山式が1日、現地で開かれた。雲一つない青空が広がる中、神社奉賛会の関係者ら約30人が参列。神事を執り行ってトップシーズンを無事終えたことに感謝し、冬山の安全や来季の盛況を祈願した。
中央アルプス観光(駒ケ根市)によると、今年4~10月末までのロープウエー利用者数は約16万人で、昨年同期比2割増。新型コロナの5類移行やアウトドアブームを背景に客足が増加し、団体客以外ではコロナ禍前の9割程度まで回復した。同社が運営するホテル千畳敷の改装によって滞在時間も延びているという。
神社の大総代を務める同社の森部浩昌社長(58)は「大きな事故なく安全にシーズンを終えられて良かった」と感謝。「来季は(改装した)テラスやレストランの活用も本格化する。より喜んでもらえるような仕掛けを考え、山の観光の裾野を広げていけたら」と話した。