オオタカ、間近で撮影 テラスの森、宮脇さん

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下諏訪町の老人ホームのすぐそばで獲物を食べるオオタカ(宮脇香織さん撮影)

下諏訪町高木の住宅型有料老人ホーム「テラスの森 諏訪湖」前の諏訪湖畔で10月28日、同ホーム管理者の宮脇香織さん(37)がオオタカをスマートフォンで撮影した。上空を飛ぶ姿は見たことがあったが、地上にいる姿を見るのは初めてという。早速、同施設のSNSのインスタグラムのにアップし、入居者らと楽しんでいる。

宮脇さんは同日昼頃、カラスがいつもよりうるさく鳴くため、入居者の90代男性と諏訪湖畔を見に行った。すると目の前で、オオタカが獲物の鳥を食べている姿を発見。思わずスマートフォンで撮影した。オオタカは逃げる様子はなく、獲物を食べ終えると正午過ぎに飛び立ったという。周辺ではカラスやトビが獲物を横取りしようと飛び交っていた。6階建ての同ホームのベランダからは多くの入居者が様子を見学した。

「間近でオオタカを見ることができてうれしかった」と宮脇さん。ホーム前の湖畔には日頃から多くの鳥が行き交っており、望遠レンズで野鳥を狙うカメラマンの姿もよく見掛けるという。「今後も諏訪湖を観察したいです」と笑顔だった。

日本野鳥の会諏訪支部副支部長の宮澤富幸さん(57)=岡谷市川岸=によると、オオタカの成鳥。一年中諏訪湖周に住んでいる留鳥で目にするのは珍しくないが、準絶滅危惧種に選定されている。「貴重な鳥であることは確か。人の目の前で餌を食べる光景を見ることができたのはいい体験になったのでは。諏訪湖は鳥が多く生息する貴重な場所だと知ってもらえたら」と話していた。

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