ジビエ料理普及を 伊那でプロ指導のセミナー

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フランス料理店オーナーシェフ藤木徳彦さん(写真奥)の指導でジビエ料理を作るセミナーの参加者=伊那市の伊那公民館

「ジビエ」と呼ばれるシカやイノシシの肉の魅力を広く消費者に伝え、調理や食べる機会を増やしていこうと、一般社団法人日本ジビエ振興協会(茅野市)は1日、「ジビエセミナー」を伊那市の伊那公民館で開いた。JA上伊那生活部会や農村女性ネットワークいなの約40人が参加。同協会代表理事でフランス料理店オーナーシェフの藤木徳彦さん(52)が講師を務め、ジビエを使った料理2品を調理し、味わった。

農林水産省の今年度鳥獣利活用推進支援事業を受けて全国5カ所で実施しているセミナーの一つで、県内では唯一の開催となった。

藤木さんによると、日本で捕獲される野生鳥獣は年間約130万頭。うちジビエとして利活用されるのはわずか1割にとどまり、残り9割はペットフードに使われるか廃棄されているという。良質なタンパク質を含むジビエを利活用し、無駄なく「命をいただく」ためには一般家庭への普及が不可欠として、調理・試食を伴う実践的なセミナーを企画した。

初めに国産ジビエを取り巻く状況について学んだ後、「猪とキャベツのテリーヌ仕立て」と「鹿肉だんごのトマトシチュー」の2品を6班に分かれて調理。ともに一般家庭でも使いやすいミンチを使用し、藤木さんの指導で作った。主催者側で用意した「鹿肉のからあげ」とデザートの「鹿スネ肉とバナナのタルト」も試食に並んだ。

参加者は「おいしい」「思ったより柔らかい」と予想以上のおいしさに感嘆。JA生活部会飯島地区部会長の早稲田恵美子さん(73)=飯島町=は「シカやイノシシの肉とは思えず、臭みもなくおいしい。ジビエが今以上に手に入りやすくなれば家庭でも作ってみたい」と話した。

藤木さんは「ジビエを身近に買える場所を増やしたい。いかに一般消費を増やすかが今後の課題」と指摘していた。

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