雪崩捜索に救助犬 茅野署と遭対協合同訓練

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雪中に隠れる遭難者を匂いで見つけ、ほえて知らせる救助犬

茅野署と諏訪地区遭難防止対策協会は5日、雪崩による遭難者を救助する想定で冬季の合同訓練を茅野市北山の北八ケ岳ロープウェイ山頂駅付近で実施した。同署山岳遭難救助隊員や遭対協救助隊員ら34人が参加。初めての試みで、救助犬を導入した捜索訓練も行った。

合同訓練は年1回、秋と冬の交互に実施している。今回は2班に分かれて行い、救助犬による捜索と、ビーコン(発信機)による捜索の2種類の訓練を行った。

救助犬の訓練では、富士見町落合で救助犬を育成しているNPO法人救助犬訓練士協会が協力。救助犬は災害時にがれきなどに閉じ込められた生存者を匂いから探し出す能力があり、雪中の捜索でも能力が生かせると期待されている。

シェパードなど4頭の救助犬が訓練に参加。あらかじめ雪の中に遭難者役が隠れて待機。指導手の指示で救助犬が雪原を探し回り、遭難者役が隠れた場所を探し当て、ほえて周囲に知らせた。

NPOのメンバーは「私たちは犬の知識はあるが山の知識はない。山の専門家との連携をうまく取ることで遭難者の早期救出に役立てると思う」と手応えを話した。

ビーコンでの訓練では、バックカントリースキーガイドの有元崇浩さん(51)=富山県=が講師を務めた。参加者はビーコンの反応を頼りに、ゾンデ棒を雪に刺しながら雪中のビーコンを探した。有元さんは「雪崩で埋没した人の生存率は20分間で91%。ビーコンで5~10分間で場所を特定し、10分間で掘り起こす必要がある。まずはビーコンの扱いに慣れることが大事」と呼び掛けた。

同署地域課の櫛引知弘課長は「冬山救助では大勢の連携が必要。遭対協や他機関との合同訓練で同じ知識を共有しておくことが安全で早期の救助につながる」と話した。

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