オノマトペに文化的遺伝子 茅野で縄文研修会

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「日本人と縄文の心」について語る小林さん

茅野商工会議所の縄文プロジェクトは25日、国学院大名誉教授の小林達雄さん(79)=東京都=を講師に招き、JR茅野駅ビル2階の茅野・産業振興プラザで研修会を開いた。小林さんは「日本人と縄文の心」と題して語り、オノマトペ(擬音語・擬態語)に縄文人の「文化的遺伝子」が刷り込まれていると話した。

小林さんは、製造に手間と時間を要する縄文土器の登場を「縄文人が1カ所に定着し、ムラを作り始めた証拠」と指摘。世界の器で縁に突起があるのは縄文土器だけといい、煮炊き以外の非実用的な用途のために労力を費やしていることに触れながら、「縄文は世界的にも情緒的な文化だ」と述べた。

その上で、「縄文で1万年以上自然と共存共生してきたことが日本文化を特徴付けた。言葉こそが(縄文の)文化的遺伝子であり、オノマトペは日本語特有のものだ。縄文人同士だけじゃなくて自然とも言語活動をしていた。縄文人は『川や風のつぶやき』に共感共鳴してきた。その文化的遺伝子は今につながっている」と力を込めた。

研修会は、縄文のまちづくりのベースとなる「縄文の心」を学ぼうと初めて企画。まちづくりに携わる市民や若者、考古学研究者ら約50人が参加した。同プロジェクト事務局は「あと3回開いて、いろいろな方に『縄文の心』について考えてもらえたら」としている。

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