竪穴住居跡見つかる 尖石遺跡の西側範囲調査

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範囲調査で見つかった竪穴住居跡と土器群

茅野市が特別史跡「尖石石器時代遺跡」(豊平)の西側に隣接する民有地で進めている遺跡範囲調査で22日、竪穴住居跡2カ所が見つかった、と発表した。出土した土器の文様などから、史跡内の竪穴住居跡と同じ縄文中期中頃の住居跡とみられる。遺跡の縄文集落は西から東へ地点を変えながら営まれたと考えられており、集落を形づくる初期の住居跡であり、遺跡が史跡外にも広がっている可能性が高まった。

調査は史跡遺跡西側の約3500平方メートルで実施。竪穴住居跡は史跡境界に近い、調査地内の南側と中央付近で、今月2日と6日に見つかった。大きさは直径4・5~5メートルと、5~6メートルで、地表から約1メートルの地点にあった。深鉢形土器といった土器のかけらや石器など約100点も出土した。柱穴など七つの土杭も見つかり、住居跡周辺に集中している。

住居跡は境界から西約13メートルの範囲内にあり、それより西側にはなく、土器の出土量も減った。尖石縄文考古館・考古館係の小池岳史係長は「確認した竪穴住居跡は、遺跡の集落動態を解明する上で重要な資料。調査地点が縄文集落の西側限界と考えられる」と話している。

範囲調査は、尖石遺跡と与助尾根遺跡からなる特別史跡(約6万7000平方メートル)の適切な保護などが目的。文化庁と協議をし、地権者の承諾を得て、今年度から2カ年計画で計約12000平方メートルで実施する。うち、今年度は1日から12月上旬までの予定で調査を進めている。

市教育委員会は25日午前10時30分~11時30分まで、現地説明会を開く。参加無料。希望者は防寒対策と長靴で参加する。問い合わせは、尖石縄文考古館(電話0266・76・2270)へ。

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