岩波茂雄ゆかりのひな人形展示 信州風樹文庫

LINEで送る
Pocket

岩波茂雄ゆかりのひな人形を飾る信州風樹文庫

諏訪市中洲の信州風樹文庫は、同市出身で岩波書店創業者の岩波茂雄(1881~1946年)ゆかりのひな人形を展示している。茂雄が1938年頃、孫の小松美沙子さん=東京都文京区=の初節句に贈った5段飾り。鏡もちのような横長な丸い顔が特徴の人形に注目が集まる。3月8日まで。

ひな人形は、内裏びな、三人官女、五人ばやしなど15体と、ぼんぼり、お膳などがセット。折りたたみ式のひな段と人形が収納できる木製ケース付きになっている。

小松さんは茂雄の次女の故小百合さんと同書店会長だった故小林勇さんの長女で、茂雄にとって初の孫娘。小松さんは著書で「いかつい顔の下に隠れている祖父のやさしさを思い、温かい気持ちになった」と思いを記している。8年前に「祖父の故郷であり、ここにおいて外はない」と同館に寄贈した。

人形には人形師の銘は無いが、珍しい様式のため同館は昨年、日本人形史研究家第一人者で大妻女子大学博物館の是澤博昭教授に鑑定を依頼。伝統的工芸品の「江戸木目込み人形」の主流をくむ、職人による手作りの昭和初期の高級品であることがわかった。

同館の清掃当番の中洲小学校6年生たちは、愛らしい表現に笑顔。「平べったくて珍しい」「今の人形とは違う」と興味深く見入っていた。

時間は午前10時~午後6時。月曜祝日休館。

おすすめ情報

PAGE TOP