中ア「檜尾避難小屋」改築へ 駒ケ根市

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駒ケ根市は今年度、中央アルプス・檜尾岳(2728メートル)の山小屋「檜尾避難小屋」の改築工事に着手する。現在の建物を改修するほか、増築して定員を40人に拡大。シーズン中は管理人を配置し、登山客の安全確保や周辺の環境保全を図る。市は山小屋が有人となることで機能が向上し、登山の選択肢が広がるとして利用者の増加に期待している。

現在の檜尾避難小屋は、檜尾岳山頂の約300メートル東側に1988年に建設。木造平屋建て、延べ床面積約22平方メートルで定員20人。市によると無人のため統計はないが、中アの宝剣岳と空木岳のほぼ中間に位置するため縦走を楽しむ登山者の需要は高く、夏や秋の登山シーズンには満員になることもあるという。一方、小屋周辺でテントを張るなどの禁止行為が行われ、高山植物の花畑など植生の侵害が課題になっている。

市は国の「企業版ふるさと納税制度」を活用し、2016年度から4カ年の計画で中アの山岳施設や登山道整備を推進。総事業費1億4000万円を見込み、檜尾避難小屋の改修をはじめ、小屋近くへのテント場新設や登山道整備を計画している。

檜尾避難小屋は現在の建物を改修して管理人部屋などを設けるほか、西側に26平方メートルほどの木造平屋の小屋を増築。ロフトを設けるなどして宿泊スペースを確保する。トイレの増設、雨水タンクや太陽光パネルの設置も予定する。年度内の完成を目指し、市は今年度一般会計当初予算に小屋改修費として7000万円を計上している。

有人化に伴い、登山客には新たにインスタント食品などの簡易な食事や寝具の提供を行う方針。詳細な運営や利用料金などは今後決めていく。

市観光課は「宝剣岳と空木岳の間の縦走は距離があり健脚者向けのコースだったが、有人小屋になれば一般の人にも楽しんでもらえるようになるなど、多様な選択肢を提供できる。周辺の自然環境保護や、登山客への助言による遭難防止にもつなげたい」としている。

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