伊那市境区 区民運動会で「防災種目」

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簡易担架の体験競技。子どもと高齢者でつくる各常会のチームが「安全」を心掛けてゆっくりと運んだ

伊那市境区の区民運動会は27日、300人が参加して伊那東小学校体育館で開き、プログラムの中で3種類の「防災種目」を行った。簡易担架での搬送と応急手当てを組み合わせた体験競技や、水の代わりにまゆ玉を使ったバケツリレーなどで、心地よい汗を流しながら防災や減災への意識を高め、隣り近所での助け合いの大切さなどを学んだ。

区民の1人で防災士の中村あかねさんが数年前、防災運動会に取り組む地区があると知り、区公民館の運動会担当副主事になった今年、周囲からの賛同を得て実現させた。

体験競技ではまず、応急手当て普及員らが、長さ約2メートルの竹ざお2本と毛布を使った簡易担架の作り方を指導。強度のある物干しざおでも代用できるとし、三角巾での正しい止血方法も教えた。続いて常会ごとに編成した子どもと高齢者のチームが、簡易担架に人形を乗せてスタート。傷病者を安全に運ぶことを想定して走ることは禁じ、止血の実施ポイントを経て、歩いてゴールを目指した。

一方、「防災グッズ」への知識を深めるリレーと、まゆ玉のバケツリレーは採点種目として速さを競った。

境区は市内で新しい世帯が増えている地域の一つ。「防災グッズ」リレーでアンカーを務めた西常会の織井文春さん(65)は「運動会は顔つなぎの場にもなっている。防災種目を通じ、より近所付き合いが深まり、助け合いの意識が高まれば」と期待。中村さんは「『共助』をテーマに行った。防災関連の研修会や学習会はもちろん大事だが、多くが集まる場で伝えれば多くの方々に伝わる」と話した。

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