「県の石」 黒曜石・ざくろ石・ナウマンゾウの化石

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日本地質学会は10日、47都道府県ごとに選定した「県の石」を発表した。それぞれの県で産出し発見された特徴的な岩石、鉱物、化石で、長野県は、和田峠(下諏訪町・小県郡長和町境)の「黒曜石」と「ざくろ石」、野尻湖(上水内郡信濃町)の「ナウマンゾウの化石」を選んだ。

全国でも珍しい黒曜石に特化した博物館の黒耀石体験ミュージアム(長和町)によると、和田峠産の黒曜石は本州最大規模の産地、霧ケ峰一帯の中でも不純物が少なく良質。約3万年前には石器の材料として近畿から北海道南端まで流通した「日本最古のブランド」で、「日本列島の人類の歴史を支えていたと言っても過言ではない」(大竹幸恵学芸員)。同峠産のざくろ石は濃いえび茶色が特徴で宝石(ガーネット)としても人気が高いという。

ナウマンゾウの化石を「県の石」に推薦した野尻湖ナウマンゾウ博物館(信濃町)の近藤洋一館長は「日本固有、日本を代表する化石だが、限られた年代のものが限られた場所で50頭近く見つかる例は野尻湖以外にない。貴重な資料」としている。

同学会の調査では、各都道府県は県花や県木、県鳥などを制定しているが、「県の石」はない。大地の性質や成り立ちに関心を持ってもらおうと一般公募し、約2年掛けて141種の都道府県の石を選定した。

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