2019年5月9日付

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新元号の令和が始まってから、1週間余が経過した。平成時代後半に急速に発展したインターネット社会は、今後どう展開していくだろうか。ネットは、日常生活を豊かにした半面で、新たな犯罪の危険性をもたらした▼本紙で「現代社会 ネットと生きる極意」を連載しているセーフティネット総合研究所の南澤信之所長は、毎週偽メールやSMSを利用した詐欺まがい行為などの手口を紹介し、警鐘を鳴らしている。次から次へと起こる新たなだましの手口には驚かされるばかりだ▼スマートフォンは、メールのほかユーチューブなどの動画視聴、各種アプリを使って好みの情報も得られる。大げさに言えば「何でもできる」感覚を実現した。来年から運用が開始される第5世代移動通信システム(5G)では速度がさらに高速化され、通信の遅延はほとんど起こらないという▼昭和の終わりには、誰もが手にするほど携帯電話は普及していなかったし、身近にインターネット環境はなかった。通信手段は固定電話と公衆電話のみ。連絡がつかなければ、直接会いに行くスタイルだった。現代とは隔世の感である▼ネット依存社会は、通信障害が発生すれば日常生活を直撃する。3000万回線以上に影響を与えたという昨年12月の通信障害の記憶も新しい。5G時代を前に、新たな可能性にも期待がかかるが、利用者は万一に備えた対応策が必要と感じる。

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