2019年10月05日付

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「未来の世代はあなたを見ている。私たちを裏切る道を選べば許さない」―。9月に国連本部で開かれた「気候行動サミット」で、グレタ・トゥンベリさん(16)が地球温暖化対策に悠長な大人たちに迫った。トゥンベリさんの環境活動に共鳴した世界各地の中高生らが「世界気候ストライキ」も行った▼香港では大学生や高校生ら市民の大規模デモが収まらない。犯罪容疑者を中国に引き渡すことを可能にする条例案の撤回を香港政府が表明した後も、民主的選挙などを求める抗議活動は続く。警察に発砲された高校生が一時は重体となる事態にまでなってしまったが、そのエネルギーに目を見張る▼鹿児島県の中学3年生3人は6月、畑で倒れていた77歳の男性を助けた。熱中症かもしれないと、声を掛けたり体を冷やしたりして適切に手当てした。消防署から表彰されたが、「当たり前のことをしただけ」と話したという▼原村原中学校3年の2人は松本市の長野朝鮮初中級学校の生徒たちと友情を育んでいる。朝鮮半島の文化に興味を持ち、手紙を出したのをきっかけに、お互いの学校の文化祭に招待し合うまでになった。「私たちから少しずつ朝鮮と日本との関係を変えていけたら」。歴史や政治的問題も踏まえ、こう語る▼16歳の怒りの演説。権力に臆することのないパワー。機転の利いた行動や素直な思いの実行。子どもたちに教わることは多い。

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