いいちゃんバス長期無料運行 飯島町

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JR飯島駅に到着したいいちゃんバス「病院線」=9日夕

飯島町は、町が4路線運行する公共交通「いいちゃんバス」を8月11日から10月30日まで全便運賃無料で運行する。利用促進と共に新型コロナウイルスで疲弊する地域を活性化する目的で、町民に限らず誰でも利用できる。8日夜に開いた町生活交通確保対策協議会で承認を得た。無料運行は初めてで、町の担当者は「これだけ長期間の無料化は珍しいのでは」としている。

いいちゃんバスは2008年度に年間7974人(1日平均31.1人)の利用者があったが、14年度には3692人(同15.3人)にまで減少した。

近年は4000人前後で、19年度はJR飯島駅と駒ケ根市の昭和伊南総合病院を結ぶ「病院線」で駒ケ根市内に停留所を設けて利便性を高めたほか、スーパー利用者の足となっている七久保、本郷方面の「南部線」でも利用者が増え、4229人(同17.8人)と上向いた。

しかし、年間の運賃収入が約70万円に対し、町は1300万円ほどを支出して運行を維持。その費用対効果は慢性的な課題となっている。

現行は予約なしで乗車できる病院線のほか、町内各方面を結ぶ地域線3路線は予約が必要なデマンドタクシーで運行。協議会では「バスの存在は知っているが、どこを結んで走っているのか、どう利用したらよいのか知らない」とする声が挙がった。

また、「バスを使って行きたいスポットが町内にない」といった意見も。町は今回の無料運行にあたり、商工会や店舗などと連携してバス利用につながる取り組みを合わせて検討していく考えだ。

上伊那地方では、伊那市が8月の1カ月間、市内すべての路線バスの運賃を10円にする取り組みを実施している。県交通政策課は「高齢者を無料にするなど各自治体でも利用促進の取り組みが行われている。無料で乗ってもらって、その便利さを知ってもらうことは一つの方法」と話した。

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