2020年10月26日付

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山登り、キャンプ、渓流釣り、自転車、家庭菜園…。地域の人たちが集まった会合で出し合った「やってみたいこと」。「こんなに素晴らしい自然が目の前にあるのに、全然楽しめてないじゃないか」との声が上がり、笑いに包まれた▼日常生活を振り返ってみる。平日は仕事。週末は休みのようで、地域活動やPTA、親戚など、何かしらの付き合いもあったりする。これに毎日の子育てや家事。介護もあるかもしれないなどと想像すると、それぞれ忙しく暮らしている姿が透けて見えた気がした▼働き方改革関連法が施行され、1年半が経った。時間外労働の上限規制や有給休暇の消化義務化などで、労働時間短縮を目指す改革。「モーレツ社員」が当然視されていた時代からは職場や社会の雰囲気が変わりつつある気配は感じるが、先の会合を見るに、家庭や余暇の時間を生み出すにはまだまだ課題がありそうだ▼コロナ禍で、東京都に集中していた人口動向が転出超過に転じ、地方への移住の動きが活発化しているとされる。多くの企業が在宅勤務やテレワークを導入し、働き方に多様性が生まれたことも移住希望者の背中を押しているようだ▼余裕のある生活を望む移住者の思いに応え、追い風を生かせるか。楽しく生き生きと暮らす姿が人を引き付ける。消費喚起も期待される余暇をどう生み出すか。企業だけでなく、地域の努力も求められそうだ。

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