避難所利用者ゼロに 茅野市の別荘地・緑の村

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茅野市が北山小学校体育館に開設した避難所。14日から16日朝まで利用者はいたが、その後はいない=14日午後8時ごろ

茅野市は大雨を受け、同市北山の別荘地「緑の村」の住民に15日昼から警戒レベル4に相当する「避難指示」を発令している。避難所として開設した北山小学校体育館には14日以降避難者がいたが、その後、雨が小康状態になると16日朝までに帰宅するなどして、利用者はゼロになっている。避難指示の周知はしているものの、別荘地にとどまる人もおり、避難指示による「全員避難」は難しい実態が改めて浮かんでいる。

市は緑の村の住民対象に14日夕、警戒レベル3の「高齢者等避難」を発令。地区内には土砂災害特別警戒区域が点在しており、15日午後1時すぎに土砂災害の危険度が高まっているとして避難指示に切り替えた。対象は約100世帯、200人。市によると、15日には北山小体育館に他地域の自主避難者も含め11世帯15人が避難した。

市防災課によると、防災行政無線や防災メールなどで避難指示を周知。別荘管理事務所や緑の村自治会によると、別荘地全域に声掛けをしたほか、自治会の緊急情報を伝える連絡網で知らせた。警察や消防も広報で巡回した。

管理事務所によると、ホテルに避難した人や県外の自宅に戻った住民がいるという。一方で、体調面の不安などから別荘に住み続ける人もいる。人の出入りが常にある別荘地。避難せずにとどまっている人数を正確に把握するのは難しさがあるという。

村越嘉男・緑の村自治会長は「避難指示が出ていることは知っていると思うが、実際に避難するかどうかはその人の考え。(北山小への避難者がゼロになった)16日も夕方や夜に雨が強く降っていれば避難者がいたかもしれないが、そうした天候でもなかった」と話した。

市防災課は「強制的に避難させることもできず、最終的には個人の判断になってしまうのが現実」としている。

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