がん診療の機能向上 伊那中央病院の北棟増築

LINEで送る
Pocket

伊那中央病院(伊那市)を運営する伊那中央行政組合は12日、同病院北棟増築工事の起工式を現地で開いた。地域がん診療連携拠点病院としてがん診療の機能を高めるとともに、高齢化が進む中で誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせる地域包括ケアシステムの構築に向けた訪問看護ステーションの充実や、健診センターの拡充を図り、地域の医療ニーズに応える。来年9月に完成、同10月から順次供用を開始する予定だ。

計画では、北棟は本館北側の駐車場だった場所に建設され、鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積は4346平方メートル。1、2階に健診センターを配置するほか、1階にがん放射線治療施設、訪問看護ステーション、2階に美容外来、レストラン・職員用食堂などを設ける。

最新鋭の放射線治療器「リニアック」を整備。現在の治療器より大型となるため建物から造り直す。また、最新の診断装置である「PET(陽電子放出断層撮影)―CT」を新たに導入。がん診療、検査体制の強化を図る。

総事業費は約22億円。建築工事を西武・浅川特定建設工事共同企業体、電気設備工事を東陽興業・新井電気工業特定建設工事共同企業体、機械設備工事をマツハシ・エビヤ特定建設工事共同企業体が請け負った。建設工事に加え、リニアックなど医療機器整備に約10億円を見込む。

起工式には同組合を構成する伊那市、箕輪町、南箕輪村の関係者など約40人が出席。白鳥孝組合長(伊那市長)は同病院が7年連続黒字を達成し、順調な経営を続けていることを強調した上で「これかもしっかり地域医療に取り組んでいく」と述べた。

川合博院長は「高齢化、医療の進歩に対応し、地域の医療、福祉、介護関係者との連携を密にしながら、地域の皆さんが安心して利用できる基幹病院として役割を果たしていきたい」と話した。

おすすめ情報

PAGE TOP