20年の歴史に幕 「いきねっと宮田」あす解散

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子育て情報誌「うめっこ」なども制作し子育て環境を大きく前進させる役割を果たしてきた「いきねっと宮田」(写真は2009年4月のホームページ開設から)

宮田村の女性を中心とした住民グループ「いきねっと宮田」(吉澤小百合会長)が、発足から20年を迎えたのを機に、3月31日で解散する。女性の社会進出の促進や子育て環境の向上、地域おこし、読育の推進など地域課題の解決や地域づくりに欠かせない「人材の育成」を主軸に、さまざまな活動を繰り広げ、痕跡を残してきた。強い意思に裏打ちされた取り組みも、時代の流れと新型コロナウイルス感染拡大にはあらがえず、解散総会などのセレモニーは行わず、静かにその歴史に幕を引く。

■子育て支援 充実のHP

いきねっと宮田は「男女共同参画」が耳目を集め始めた2002年ごろ、各地区で開催の 男女共同参画推進セミナー参加などを主な活動とした県共同参画をめざす会宮田支部の女性を中心に10人ほどで発足。現実的な女性の立ち位置を認識するとともに、男女共同のほか夫婦や青少年、裁判員制度、子育てなど、身近な課題に目を向け、解決や進展に向けた取り組みを実現してきた。

このうちの一つに「子育て情報誌うめっこ」および同情報誌のホームページ版(HP)の制作がある。村が当時、重点施策の一つとして掲げる「子育て支援の充実」に合わせ、子育て世代を応援する形で実現。メンバーが内容の編集と併せて就園前の子どもを持つ若い母親から聞き取り調査を行うなどし、赤ちゃん連れで入れ、おむつも替えられる店―など、より現実に沿い、当時としては先進的な内容に仕上げた。

このほかにも、メディアの子どもへの影響やエコロジー、エネルギービジョン、地球温暖化、読育などメンバーらの学習意欲はとどまるところを知らず。「見て、触れて、考えて、体験する」集団として突っ走ってきた。

ただ、活動もコロナ禍によりいや応なく制限され、グループとしての活動は見合わせる方針を決定した。

■同じ方向見る仲間の集まり

草創期から参画し、初代会長を務めた奥田博子さん(70)=大田切=は「女性も権利だけ求めるのではなく、自ら行動し、自ら変わる必要があると感じた」と発足の意義に触れる。組織を「仲良しグループではなく、思いを同じくした同士の集まり」と位置付け「同じ方向を見る仲間との取り組みは楽しく、やりがいがあった」と振り返る。若い世代に向けては「男女共同参画と声高に 言う時代ではなくなったが、課題はいまだに多い。常に意識し問題と思う点は自ら考えて」と注文する。

また、最後の会長となった吉澤小百合さん(63)=大久保=は「不思議や疑問に対し学習でき楽しかった」と回想。「一人ひとりが各分野でリーダーになれる人ばかり。これからも各分野で能力を発揮してほしい」とエールを送っている。

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