乳がん患者に元気を 専門医の小池さん旅行記

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旅行記「乳守の花道」を出版した小池さん

旅行記「乳守の花道」を出版した小池さん

駒ケ根市上穂町の前澤病院で非常勤医師を務める乳がん専門医の小池綏男さん(78)=松本市=は、名称に「乳」や「オッパイ」が付く場所や物を訪ねた旅行記「乳守の花道」を自費出版した。40年以上にわたって乳がん治療に携わってきた自らを「乳守」と呼び、「乳」にまつわる順礼の旅で訪れた100カ所以上を紹介。「乳がんで悩む人に読んでもらいたい。少しでも慰めになれば」と話している。

小池さんは信州大学医学部を卒業後、大学の医局を経て県職となり、松本市にあった県がん検診・救急センターに勤務。検診部長や同センター所長を歴任し、公務員の定年後はフリーランスの医師として活動している。

「乳」にまつわる旅は、専門医としての人生で味わった落胆の気持ちを切り替えるとともに、乳房を切除しても再発により命を落とした患者への贖罪の意味を込めて、1999年にスタート。「患者さんの暇つぶしに」と、紀行文を書き続け、2008年には38カ所分の旅行記「乳守の順礼」を自費出版した。2冊目となる今回は一連の旅を締めくくる集大成として、傘寿を前に出版を決意。再集録分を含む100カ所以上を1冊ににまとめている。

取り上げた場所は「乳」に関係した山、岩、川をはじめ、自社仏閣や植物などさまざま。女性の乳房そっくりな熊本県苓北町の「おっぱい岩」や静岡県浜松市の鍾乳洞「龍ケ岩洞」にある「乳石」、乳がん撲滅祈願の乳房形絵馬がある和歌山県九度山町の慈尊院などを写真や地図を添えて紹介している。

今回の出版で順礼の旅にひと区切りつけた小池さん。今後は「医師として期待に応えられるよう、頼ってくれる人のために生きていきたい」と話している。

A5判333ページで400部印刷。2500円(税別)。平日(午後6~10時)の問い合わせは小池さん(電話0263・32・1444)、月曜日は前澤病院事務長の中村さん(電話0265・83・2151)へ。

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