共生社会課題考える 県知的障がい福祉大会

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県内の知的障害者福祉施設関係者や利用者が一堂に会して17日、第38回県知的障がい福祉大会が岡谷市の県男女共同参画センターなどで開かれた。障害者も自らが望む場所で安心して暮らせる共生社会の実現を目指す大会。県内各地から施設利用者約200人を含む約500人が参加し、トーク&コンサートや分科会を通じて、共生社会実現に向けた課題について考えた。

大会スローガンは「気づいて築く~社会の当たり前を私たちの当たり前に」。開会式であいさつした大会長の宮下明県知的障がい福祉協会長は、7月に起きた神奈川県相模原市の障害者施設殺傷事件に触れて、「間違いなく言えることは、私たちは知的障がいの方との出会いやおつきあいを通じてたくさんのかけがいのない幸せをもらっているという真実。この真実を世の中の多くの人たちに伝え続けることが使命」と呼び掛けた。

大会は全体会で、さいたま市在住で「車いすの歌姫」と呼ばれるシンガーソングライターの朝霧裕さん(37)のトーク&コンサートが行われた。朝霧さんは、筋肉の難病ウェルドニッヒ・ホフマン症で24時間の介護サポートを受けながら一人暮らし。ライブハウスや全国の小中学校などでコンサートを開いている。CD「空の音」「ファイン」のほか、「バリアフリーのその先へ!―車いすの3・11」(岩波書店)などの著書もある。

朝霧さんはギターサポートの奥野裕介さんとステージに立ち、自作曲などを織り交ぜながら、「すべての命に花マルを~わたしのことばで、あなたのことばで語ること」と題し講演。「12年間の特別支援学校での生活を通して、普通ってなんだ、人と違うことはむしろかっこいいと思えるようになった」「私が外に出て社会を変えたい」などと話し、「誰もがあるがまま、生きているだけで価値のあること」という思いを語った。

分科会では、高齢知的障害者の支援や罪に問われた障害者の支援などについて話し合ったほか、各施設利用者が交流を深めるレクリエーションやダンスもあった。

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