花粉症の子ども長野突出 エコチルフェス報告

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多くの親子連れが参加し、大道芸なども楽しみながら健康について理解を深めた「エコチルフェスティバル」

多くの親子連れが参加し、大道芸なども楽しみながら健康について理解を深めた「エコチルフェスティバル」

子どもの健康と生活環境の関係について調査研究する「エコチル信州」の経過状況を報告する「エコチルフェスティバル」が19日、伊那市のいなっせで開かれた。環境省によるエコチル調査は2011年度から27年度まで全国10万組の親子を妊娠時から追跡調査。調査に携わる信州大学医学部の野見山哲生教授は、上伊那地方の約2600組が参加している長野、山梨(甲信)エリアでは、花粉症になった子どもが2歳児で約5%、3歳児では10%に達したと報告した。全国他地区に比べて突出しており「明らかに甲信の罹患(りかん)率は高い」としている。

2歳児、3歳児の花粉症の罹患率は北海道や富山、福岡、沖縄などは1~3%ほどで、甲信に次いで高い神奈川、京都でも3歳児で5%を上回る程度だった。

結果について「地域によって花粉症の子どもの数に差がみられる」と野見山教授。妊婦のスギ花粉抗体調査でも甲信は神奈川、愛知などとともに60%を超え、「子どもの罹患が多いのもスギ花粉による要因が大きいと考えられる」とした。

報告では全国の調査結果も示し、3歳児の14%がアトピー性皮膚炎を経験しているとした。1歳児は5%、2歳児は11%。ぜん息についても1歳児3%、2歳児9%で3歳児では13%が経験していた。野見山教授は「これら小児アレルギーなどの免疫系の異常に対して、今後化学物質の影響について分析を進めていく」とした。

フェスティバルは「エコチル信州」を推進する信大医学部小児環境保健疫学研究センターなどが主催し6回目。今回は親子連れら約70人が参加した。大道芸人「Mr・Dai」さんによるステージも楽しみながら、調査への関心を高め、子どもたちの健康について理解を深めた。

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