2016年11月21日付

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東京都立川市の病院敷地内で、83歳の女性が運転する車に2人がはねられ死亡した事故。年を重ねるに従って体の衰えをひしひし感じるわが身にとって、衝撃的だった。報道によると女性は「ブレーキを踏んだが止まらなかった」と話したという。アクセルと踏み間違えたのかもしれない▼この車がオートマチック(AT)車なのか分からないが、ATの操作でひやりとした経験がある。前に発進しようとすると後ろに下がり始めた。一瞬、頭の中はパニック状態に陥り、アクセルをさらに踏み込もうとした。レバーをバックに入れていたのだ。若い頃ですぐ気付いて対応できたが、頭も柔軟さに欠けつつある今なら自信がない▼自分の年を自覚した運転をしようと、周りの状況をいち早く把握して対処するために幾つか特に心掛けている。まず視線。進行方向の遠めを基本に、左右、後方と絶えず動かすようにしている。ところがこれが難しい。以前は自然にできたが、最近はよほど意識していないと視線が固定してしまう▼もう一つはスピードの自制である。制限速度内で走るのは無論のこと、人や他の車に影響を与える可能性が高い駐車場などでは、AT車の特性でブレーキから足を緩めるとするする動き出す状態をなるべく保ち、アクセルを急激に開けないように神経を使っている▼車は便利さの陰で、時には人の命を奪う危険性を併せ持つ。心したい。

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