観光再生へ最終段階 蓼科湖湖周整備

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ビーナスライン沿いにある「蓼科湖レジャーランド」。蓼科観光の再生に向けて茅野市が取得を目指している

ビーナスライン沿いにある「蓼科湖レジャーランド」。蓼科観光の再生に向けて茅野市が取得を目指している

茅野市蓼科の観光再生に向けて、公民協働で進める蓼科湖プロジェクトの湖周整備が最終段階を迎える。市は、蓼科湖畔にある観光施設「蓼科湖レジャーランド」の土地と建物を民間事業者から取得する方針を固め、市議会3月定例会に提出した2016年度一般会計当初予算案に取得経費約1億3000万円を計上した。園内の遊戯施設などを撤去し、地元関係者と後利用を協議して、蓼科の魅力を打ち出す新たな観光拠点にする構想だ。

苦戦が続く蓼科観光の再興に向けて蓼科観光協会が11年にまとめた再生計画「蓼科湖プロジェクト」は、「景観」「アート」「食」「花」「体験」「癒やし」などをコンセプトに掲げ、蓼科湖周辺の魅力を高めることで蓼科全体の活性化を図るとしている。

12年6月には蓼科観光協会、蓼科中央高原観光協会、奥蓼科観光協会、蓼科区、滝之湯堰土地改良区などで組織する「蓼科湖活性化会議」が発足。観光再生に向けて公民協働の取り組みを始めた。

市はこれまで、湖畔のリゾートホテル蓼科が所有する「蓼科高原芸術の森彫刻公園」に年1000万円の維持管理負担金を拠出し、12年7月から無料開放。13年度からは総事業費1億5000万円を投じて延長約1・5キロの湖周遊歩道を整備する「蓼科湖再生事業」を始めた。すでに東西南側約820メートルの工事が終了。残りの北側約500メートルに市が取得を目指す蓼科湖レジャーランドがある。

民間事業者によると、レジャーランドは別荘用地や湖面営業権を同社が取得した1960年が始まり。当初は貸しボートや釣りだったが、現在はゴーカートやレンタサイクル、パターゴルフ、乗馬、遊技場を運営し、4~11月の営業期間に約5万人が利用する。平均滞留時間は「1時間以内」という。同社はパターゴルフや貸しボートの営業を今後も継続する方針だ。

市が取得するのはプロジェクトで「蓼科の顔」と位置付ける場所。ビーナスライン沿いで、レジャーランドの駐車場や遊技場、ゴーカートがある約1・4ヘクタールを、16年度中に取得したい考え。財源は入湯税が原資の「蓼科観光施設建設基金」から捻出する。

柳平千代一市長は長野日報の取材に対し、後利用について「蓼科というエリアのブランドイメージを発信する象徴にしたい」と語った。施設整備などの具体像は、蓼科観光協会や蓼科湖活性化会議と「16年度のできるだけ早い段階で方向付けをしたい」とし、「蓼科再生はこれから始まる。地元と一丸となって取り組む」と話した。

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