来月加島祥造さんを偲ぶ会 姜尚中さん講演

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古代中国の思想家老子の研究で知られる詩人、英米文学者、墨彩画家で昨年亡くなった加島祥造さん=享年92歳=を偲ぶ会が12月16日、駒ケ根市上穂栄町の駒ケ根総合文化センターで開かれる。加島さんと親交があった東京大学名誉教授、姜尚中さんが講演する。同市中沢の自宅で死去した加島さんの一周忌に合わせ、市立図書館が企画。墨彩画家、詩人としての活躍を振り返る文人画展も同13~25日に開く。

加島さんは東京都出身。25年ほど前に市内に転居後は老荘思想の研究や、伊那谷の心象風景に自作の詩や老子の言葉を添えた「文人画」の創作活動を続けた。難解な老子道徳経を現代語訳で表現した多くの著書も出版。2007年に発表した詩集「求めない」はベストセラーになった。

偲ぶ会は、加島さんの功績を後世に伝えていく第一歩として企画した。遺作の「文人画」は掛け軸や額絵、色紙、短冊などと多彩。文化センター併設の市立博物館で開く今回の遺作展には、親族から作品を借りて初期~晩年のさまざまな作品を飾る予定だ。

姜さんは現在、熊本県立劇場館長で、政治学者として多方面で活躍している。市立図書館によると、二人はテレビ番組の収録などを通じて関係を深め、13年には加島さんの文人画展が開かれていた同文化センターに来館し、対談したことも。16日午後6時30分から市文化会館大ホールで開く講演会では、加島さんとの思い出に触れながら、没後100年となった夏目漱石について「いまなぜ漱石なのか」と題して話す。

開演前の同5時15分からは生前の活躍を紹介する映像も上演する。約10年前に加島さんと知り合い、親交が厚かった小川清美館長は「故人は老子研究や翻訳、創作活動などに取り組んだ多彩な感性で『求めない世界』をつくった偉大な人。駒ケ根の自然の魅力に改めて気付かせてくれた加島さんを市民全体で追悼する会にしたい」としている。

ともに入場無料だが、講演会の参加には聴講券が必要。同文化センター、駒ケ根市内の公民館、市教育委員会で配布中。問い合わせは市立図書館(電話0265・83・1134)へ。

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