大賞に大島さん 八ケ岳美術館の裂織展

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大賞を受賞した大島さんと受賞作品

大賞を受賞した大島さんと受賞作品

全国公募展・第6回「あなたが選ぶ信州の裂織展」の表彰式が11月30日、原村の八ケ岳美術館であり、受賞者が発表された。大賞には大島三七子さん(54)のタペストリー「希望」が選ばれた。大島さんは福島県双葉郡富岡町に暮らしていたが、東日本大震災の原発事故で、現在は茨城県守谷市で避難生活中。震災から立ち直ろうとする前向きな気持ちを込めた作品の大賞受賞に、涙して喜んだ。

八ケ岳山麓は、古くなった着物などを細く裂いて再活用する裂き織り(ぼろ機織り)文化が定着している土地。同展は、貴重な布を大事にする「もったいない」精神が培ってきた文化を継承、発展させようと2006年から開始。隔年で開いている。

今回は、県内作家9人、関東や関西など13府県の作家35人から計53作品が寄せられた。来館者による投票審査は10月1日から11月20日まで行った。2297票が投じられ、得票数で大賞と準大賞を決定。このほか審査員の審査で特別賞も決めた。

大島さんの作品は、上を向いて咲く黄色い大きなヒマワリが印象的で、前向きに頑張る作者の気持ちがストレートに伝わってくると高評価を得た。大島さんは「自分の気持ちが伝わって本当にうれしい。これからの励みにもなる」と喜んだ。

審査員を務めた信州さきおりの会の野中ひろみ会長は「緻密で繊細に織られた作品が多く、作家自身の心が表現された作品も目立った」と講評した。

大賞以外の入賞者は次の皆さん。
【準大賞】▽千種英明(東京都) ▽野口和子(茨城県)
【審査員特別賞】▽原村村長賞=松下義建(京都府) ▽原村教育長賞=倉橋改江(京都府) ▽八ケ岳美術館長賞=榊原順子(神奈川県)

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