地域一体で飯田線活用を 活性化シンポ

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上下伊那地域の自治体や経済団体などでつくるJR飯田線活性化期成同盟会のシンポジウムは3日、駒ケ根市文化会館で開いた。「JR飯田線の活性化と活用による地域づくり・まちづくり」をテーマに、フリーアナウンサーの福澤朗さんの基調講演、同盟会会長の杉本幸治駒ケ根市長らを交えたパネルディスカッションを実施。ローカル線としての魅力づくりを考えたほか、リニア中央新幹線開業を見据えた地域づくりの重要性を再認識する機会とした。

約700人が来場した。シンポジウムは同盟会事務局の駒ケ根市が企画し、大正から昭和にかけて旧赤穂村(現駒ケ根市)の村長を務めた福沢泰江の家系と親戚関係にあり、鉄道が趣味という福澤さんに講師を依頼した。

福澤さんは、リニア開業を見据えて飯田線の世界観をここ10年で調整する必要があると切り出した。「飯田線の遅さや駅が多過ぎること」を逆手に捉えた地域振興が重要と訴え、「遅さは、ゆとりがあるということ。時計要らずの旅ができ、車窓から街並みや原風景をゆっくり楽しむことができる」と指摘した。

その上で、「飯田線は劇場型のトレインになるしかない」と提言。「乗客は劇場のお客さんで沿線が舞台。車窓からよく見えるようにほし柿を吊るしたり、沿線に果物や桜の木を植えてほしい」と語り、地域全体の統一した取り組みがやがて観光資源になると呼び掛けた。

▽日本の原風景鉄道とニックネームを付ける▽沿線から観光列車に手を振る▽駒ケ根駅の改札を出たら山が見えるようにする―ことも提案し、「アイデアを出して失敗を恐れずみんなで取り組むべき。リニアの近未来と古里を同時に楽しむことができるという魅力を追求しよう」とまとめた。

パネルディスカッションで杉本市長は「これからは地域の文化や伝統を生かさないと特徴が出ない。“山”をテーマにした街づくりを進め交流人口を増やしたい」と、リニア開業に向けた地域づくりを加速させることを強調した。

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