震災から5年 交流「終わらせない」 茅野高生徒会の支援

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11日で発生5年を迎える東日本大震災。茅野高校生徒会は同年から毎年、被災した大槌高校=岩手県上閉伊郡大槌町=の生徒会を支援しようとチャリティーバザーを開き、交流活動につなげている。生徒の間でも意識の薄れは指摘されるが、茅野高生徒会は「先輩が続けた大事な活動」「交流は終わらせたくない」と、自分たちの支援に向けて動き始めている。

■今も癒えぬ心

生徒会の柱となる生徒たちは当時小学6年生。その生徒会役員らは昨年10月、実際に大槌町に立って4年を経過した被災地の風景を見渡した。

以前にテレビ画面で見ていたがれきはなく、一見復興が進んでいるように見えたが、現地の人たちから今なお癒えない気持ちを打ち明けられると、「復興は全然進んでいなかった」と、現実に気づかされたという。

大槌町の現状を見た生徒会長の野々村花子さんは「被災地で『自分たちの教訓を風化させないでほしい』と託された。諏訪でも大きな地震に遭う可能性があると聞くので、何かの形で地域の防災に役立つことを伝えたい」と話す。

生徒会文化委員長の内藤秀也君にとっては生徒会活動に参加する動機が被災地支援。実際に被災者の声を聞き、「みんなの元気が印象的。『生きていればいつか会える』と思って頑張ってきたという話が心に残っている」。生徒会体育委員長の土橋琴乃さんも「見たこと、聞いたこと、感じたことを、少しでも伝えたい。それを聞いた人の何かのきっかけになればうれしい」と、それぞれに7月の文化祭を視野に入れる。

前生徒会長で卒業生の松村直季君は「伝えることは大変で 、交流にも限度はあるが、交流活動は今後も続けてほしい。自分自身も忘れてはだめだと強く思っている。(社会人として)地域に広げる責任がある」と、交流を糧に気持ちを新たにする。

■文化祭バザー売上金届ける

茅野高生徒会は大震災発生から4カ月後の11年7月、文化祭「石楠祭」の一般公開日を「チャリティー文化祭」としてバザーを開催。当時の生徒会役員が売上金を持って被災地まで足を伸ばし、大槌高校生徒会に直接届けた。

その後、文化祭では毎年、地域の企業の協力を得ながらチャリティー活動を継続。14年には現地の復興イベント「大槌町民運動会」に参加、15年は大槌高文化祭を見学するなど友情も深めている。

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