在来種ソバ復活手応え 長谷で試験栽培

LINEで送る
Pocket

初めて収穫した在来種のそばを味わう参加者

初めて収穫した在来種のそばを味わう参加者

地元産在来種ソバの復活プロジェクトに取り組む伊那市の「信州そば発祥の地 伊那 そば振興会」は6日夜、同市長谷浦で試験栽培し初めて収穫した在来種ソバの試食会を同市高遠町のそば店で開いた。白鳥孝市長や同会メンバーら16人が参加。「風味がいい」などの声が上がり、新たな名物へ夢を広げた。

プロジェクトは2014年に県野菜花き試験場(塩尻市)で、浦で採取されたとみられるソバの種約20グラムが見つかったことを受けて始まった。同試験場で1キロまで増やした後、300グラムを譲り受けた。同会では他のソバとの交配を防ぐため、標高1150メートルの浦にほ場を確保。今年7月に100グラムの種をまき、9月に約18キロを収穫した。

試食会は予想以上の収穫量があったことから、来年用の種のうち、本来の在来種より大粒の”規格外”の実を使用。挽き方や打ち方、切り方を変えた数種類のそばを用意し、辛味大根や焼きみそを使った「辛つゆ」で食べる「高遠そば」で味わった。

白鳥市長は「風味がいい。野趣にあふれ、かむほどに味が出てくる」と絶賛。ネギなどの薬味も地元産にこだわっており、「信州そば発祥の地として、”究極のそば”ができた」と新名物へ期待を寄せた。プロジェクトに協力する信州大学農学部の井上直人教授も「木の実のような風味」と太鼓判を押した。

同会はかつてソバの名産地として知られた「入野谷」(高遠の一部と長谷)の地名にちなみ、「入野谷在来(仮称)」としてブランド化を目指す構想で、来年はさらにほ場を増やし、数年後にはそば店で提供していきたい考え。飯島進会長は「かなりいい手応えで、来年に向けて夢が広がった」と話していた。

おすすめ情報

PAGE TOP