新山保育園建て替えへ 園児数の確保見込む

LINEで送る
Pocket

建て替えの方針が示された伊那市の新山保育園

建て替えの方針が示された伊那市の新山保育園

伊那市の白鳥孝市長は8日の市議会12月定例会一般質問で、同市富県の新山保育園を建て替える方針を明らかにした。同保育園は建設から50年以上が経過し、老朽化が進む一方、園児数の減少が課題となっていたが、地域住民による取り組みもあって今後数年は園児数を確保できる見込みとなったことから、建て替えが可能と判断した。新山地区は移住定住の促進を目指す市の「田舎暮らしモデル地域」に指定されており、こうした取り組みを後押しする狙いもある。

市は過疎化や少子化に伴う園児数の減少を受け、定員の半数に満たない保育園を休園する方針を打ち出し、これに基づき新山保育園は2009年度から一時休園。これに対し、地域住民が園児確保に取り組み、14年度に再開した経過がある。

市によると、同保育園は1963年に新山児童館として建設され、68年に保育所として認可された。園舎は増築や改装、屋根のふき替えを行っているが、ほとんど当時のままで、老朽化し、耐震化も課題になっていた。園児数は定員40人に対し、現在は33人が通っている。

市は昨年度策定した市保育園整備計画後期計画で、同保育園について、保育環境の改善の必要性は認めていたものの「施設整備基準に見合う園児数の確保が不透明」として「園児数の推移や社会情勢などをみる中で、施設の大規模な改修、改築について検討する必要がある」との方針にとどめていた。

この日の一般質問で、白鳥市長は園舎の老朽化に加え、地域の取り組みによって休園から再開したことを重視。園児数については「今後数年のうちは基準を満たす」と見込むとともに、「人口減少に歯止めをかける地域の活動を後押しする意味もある」として、建て替えが必要という認識を示した。

具体的な検討はこれからとし、隣接する新山小学校のランチルームの整備計画なども合わせて「地域住民の声を聞きながら総合的に判断していく」と述べた。

おすすめ情報

PAGE TOP