新鮮野菜届けます 上諏訪温泉朝市が開幕

片倉館駐車場で開幕した「上諏訪温泉朝市」。大勢の地域住民や宿泊客でにぎわった
地元の農産物や加工品などを対面販売する「上諏訪温泉朝市」が16日、諏訪市の片倉館駐車場で始まった。12年目となる今年は、9月24日までの毎週日曜に計11回開催。新鮮野菜や朝一番の楽しみを届ける。初日は3連休の中日とあって、上諏訪温泉の宿泊客が大勢来場。毎年楽しみにしている地域住民も多く、生産者との対話や買い物を楽しんでいた。
国重要文化財・片倉館の建物を背に、出店者17組の販売テントが連なった。来賓の金子ゆかり市長による鐘の合図で開幕。朝採りのアスパラガスや焼きたてパン、無農薬栽培の野菜や果物で作った瓶詰のピューレ、クラフトなど多彩な品が並び、快活な朝のあいさつや売り込みの声がにぎやかに響いた。
「もりもりファーム」(諏訪市)は、昨年の「ふじ」で作ったリンゴジュースを販売したほか、果樹園で使う高所作業車を用意。子どもたちが代わる代わる乗車し、3~4メートルの高さから朝市の風景や諏訪湖の眺めを楽しんだ。宿泊施設での朝食や朝風呂後に来場する人も。浴衣で買い物をした栃木県の男性は「新鮮野菜が多く、雰囲気もいい」と満足そうだった。
新型コロナ下では縮小を余儀なくされたが、イベントや抽選会も4年ぶりに復活。次回23日はヨーグルトと特産セロリの試食販売を行う。開催時間は午前8~9時30分。出店者でつくる上諏訪温泉朝市の会の山田和市会長は「今年も皆が平和に、楽しく過ごせる朝市にしたい」と話した。