シジミが自然繁殖? 諏訪湖に注ぐ中門川

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元漁協役員の田中義広さんが中門川で採ったシジミ。イシガイなども混じるという

元漁協役員の田中義広さんが中門川で採ったシジミ。イシガイなども混じるという

諏訪湖に注ぐ中門川の下流域で、諏訪市高島1の田中義広さん(90)がシジミを採っている。15年前の諏訪湖漁協役員時代に、自身が放流したシジミが自然繁殖したとみており「ハマグリぐらいの大型も採れるよ」と田中さん。「いい環境なのかねぇ」と不思議がりながら、貝採り用のじょれんを動かしている。

県水産試験場諏訪支場によると、諏訪湖では1970年以降、淡水では繁殖しないヤマトシジミが「丈夫」だとして放流されてきたが、淡水性シジミも試験的にまかれた記録がある。外見から種類を判別するのは困難だが、「淡水性であることは間違いなさそう」とみる。

田中さんによると、当時の役員が手分けをして1人20キロずつシジミを放流。大半は諏訪湖にまかれ、15年前の環境では生息できずに死滅したという。「中門川に放して正解だった」としつつ、あまりに数が採れるため、シジミ漁師が盛んに川を行き来していた時代から、延々と自然繁殖が続いていた可能性もあるのではと推測する。

諏訪湖漁協の藤森貫治組合長は「中門川には上川、角間川からいい水が入り、流れもある。砂が混じった底質もいい」と説明。中門川―衣之渡川の河口部はかつてシジミが良く採れた場所で、県が現在遠浅の砂浜を造成中だ。「ここでもいい結果が出ることを期待したい」と話している。

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