ニュース回顧 リニア工事で中川の県道改良

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来年1月から掘削が始まる県道西下トンネルの工事ヤード

来年1月から掘削が始まる県道西下トンネルの工事ヤード

JR東海は11月1日、2027年東京―名古屋間の開業を目指すリニア中央新幹線南アルプストンネル長野工区(8・4キロ、下伊那郡大鹿村)の工事に着手した。一方、中川村では本線トンネルの発生土を運ぶ県道松川インター大鹿線の道路改良で、幅員の狭い部分を迂回する新設2トンネルの掘削準備にJRが着手した。着工による工事用車両の増大に伴い、同村の渡場交差点付近は交通渋滞や振動、騒音、大気汚染が懸念される。村対策協議会とJR、県は今年1年を通じて対策案の話し合いを続けた。

村役場で今月20日に開いた第10回協議会。渡場地区住民が以前から要望する振動対策のための渡場交差点の路盤改良について、県は「以前の改良工事で固い地盤にした」という理由を挙げ、「工事車両通行の影響により、補修が必要となった場合は対応することを基本とする」と答え、現状では改良する意思がないことを改めて強調した。

これに対し、地元葛島区の北島文憲区長は、南アトンネル発生土運搬を想定して「運搬開始後、問題が起きた時に路盤改良工事が(運搬を止めて)可能なのか」と不信感を募らせた。JRが10月に開いた南アトンネル工事進捗説明会でも交差点付近に居住する住民から、「現状でもダンプカーが通ると騒音や排気ガスが多くて困る」と対策の必要性を訴える声が相次いだ。

渡場地区では、JRや県へ地元の要望を正確に伝えるため、11月に地区役員やPTA役員など約20人の委員からなる対策委員会を発足した。片桐勇地区総代は「JRや県へ要望を通すには村が一枚岩でないといけない。渡場の対策委員会は村の対策協議会へ意見を上げるための役割。JRや県は住民の切実な声に耳を傾けてほしい」と願った。

県道松川インター大鹿線に計画する新トンネルのうち、小渋ダム西側の西下トンネル(仮称)は来年1月下旬、四徳大橋東側の四徳渡トンネル(同)は同1月上旬から掘削工事に入る。

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