下諏訪の高木温泉 95年の歴史に幕

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95年の歴史に幕を下ろす「高木温泉」

95年の歴史に幕を下ろす「高木温泉」

下諏訪町高木で長年区民に親しまれてきた共同浴場「高木温泉」が、来年1月3日を最後に閉場する。当初は12月31日で閉じる予定だったが、正月三が日まで開いて帰省した人にも入浴してもらえるようにした。4日に閉所式を行い、95年にわたる歴史を閉じる。

下諏訪町誌によると、高木では江戸時代から湖畔の微温水に着目した人々が温泉の活用を試みてきた。明治以降も区や有志が再三試削したが、成功しなかった。1921(大正10)年、区の有志5人が湖中を掘って温泉採取に成功。湧湯権利を区へ譲渡し、同年12月に共同浴場の上棟式が行われたという。後に別の源湯が見つかり、旧セイコーエプソン高木事業所(現日亜化学工業諏訪技術センター)近くの現在地に移った。

かつては区民や区内の企業の従業員などが足を運んでにぎわったが、家庭風呂の普及や人口の減少などで利用者は年々減少。老朽化に伴う修繕費なども増えて経営が成り立たなくなり、昨年の区議会で2016年末での閉場を決めていた。

子どもの頃から毎朝、高木温泉に入って一日の活力を得てきたいう藤原均区長(67)=西高木=は「入浴のマナーを教わったり、温まって和んだり。集う人たちを家族のように感じられた場所」と回想。「閉じるのは寂しいが、世の中がどんどん変化していく中では致し方のない状況。最後に区民の皆さんに足を運んでもらえれば」と話した。

営業時間は午前5時~午後11時。清掃の時間帯は入浴不可。31日~1日は年をまたいで開く。3~15歳100円、16歳以上250円。高木区民は31日~3日は無料。4日の閉所式は午前8時30分から。

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