駅前開発の行方 変わる諏訪の玄関口2

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上諏訪駅前の開発エリア近くにある国道に架かる歩道橋。市は歩道橋や東西口を結ぶ自由通路をどう開発に関連付けるか検討する考えだ

上諏訪駅前の開発エリア近くにある国道に架かる歩道橋。市は歩道橋や東西口を結ぶ自由通路をどう開発に関連付けるか検討する考えだ

「特段の配意をお願いしたい」

昨年8月末、諏訪市役所。金子ゆかり市長は、市が決めたJR上諏訪駅東口のイメージテーマ「さわやかな風と翠のときめき」を考慮するよう、JR上諏訪駅前の開発主体となる株式会社「諏訪駅前開発」に申し入れた。
2015年5月に就任した金子市長。「交通や都市計画、景観などで積極的に関与する」と、それまでより市の関わりを強める姿勢を強調する。申し入れもその取り組みの一つだ。

市は開発会社が建てる商業棟の一部を借りて「公共的スペース」を設置し、市民らの交流や憩いの場にする方針だ。中身を検討する市民参加のワークショップ設置へ準備しており、メンバーは全員公募する予定だ。3月に募り、4月ごろの立ち上げを目指す。市内在住、在勤、在学者が対象で、定員は設けず、原則「来る者は拒まず」。市商工課は「市民が使いやすいものにするために意見を積み上げたい。(市に)提出されたものは尊重したい」とする。

市は駅の東西口を結ぶ自由通路や国道20号に架かる歩道橋を管理する。河西秀樹企画部長は駅前開発に合わせて東西口の人の流れを生み出したいとし、「自由通路や歩道橋を開発区域にどうつなげていくか開発会社と話し合いたい」とする。

金子市政になって駅前開発に関連する市民懇談会はこれまでに3回開いた。ただ、そのうち2回を費やした東口のイメージテーマの懇談はテーマが抽象的で、議論は深まりを欠いた。市民の中には建物内のスペースだけでなく、駅前のまちづくりについて行政と市民が一緒になって考える場を設けてほしいとの思いもある。

市長は昨年12月下旬の定例会見で「市として大きな再開発事業を取り入れるのは難しい」と改めて説明。一方で、まちの活性化に民間の力は欠かせないとし、店舗リフォーム補助金や起業に対する制度資金などで今後も後押ししていくとした。

市は旧スワプラザの解体費の一部2億2000万円を負担した。市設置の公共的スペースの整備に関する負担の協議はこれから。駅前再生へ市が財政面も含めてどう関与するのか、今後も問われる。

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