SUWAロケット発射実験 計測データ受信

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試験用の紙製ロケットを設置するプロジェクト関係者

小型ロケットの打ち上げを通じてものづくり技術の高度化を図る、諏訪地方6市町村と信州大学工学部の「SUWA小型ロケットプロジェクト」は22日、高度や位置情報を調べる無線型計測機器を搭載した試験用の紙製ロケットの打ち上げ実験を岡谷市の岡谷湖畔公園で実施した。3回発射していずれも成功。3月に秋田県能代市で行う自前で製作した初のロケットの打ち上げに向け、弾みをつけた。

プロジェクト推進に向けて連携協定を結ぶ秋田大学理工学部の協力を受けて行った。試験用ロケットは長さ約1メートル、幅7・6センチ、重さは約200グラム。今回の試験用の推力は火薬。3月の打ち上げではロケットエンジンを現在、自前で開発中で、固形燃料に液体の酸化剤を加えて化学反応を起こし、推力に変えるハイブリッド型エンジンを使う。

発射されたロケットは煙を吐きながら空に向かって一直線に上がり、いずれも高度120~130メートル近くで計測器が飛び出し、パラシュートで落下した。機体もパラシュートで落下した。

打ち上げた計測器は3月の打ち上げで実際に搭載する。発射直後からの高度、ロケットの加速度、気温、湿度、位置情報を測定し、データを無線で随時発信し、地上のパソコンで受ける。実験の大きな目的は、発射後のデータを確実に受信できるかだったが、無事成功した。 

1回目と2回目の発射は地上に向けて発信する周波数帯が異なる計測器を搭載し、受信状況を比べた。3回目の発射では打ち上げ時に機体にかかる負荷を調べるため、ひずみを測定する機器を入れたアルミ缶を搭載して打ち上げた。

同プロジェクト計測制御班のリーダーを務める坂本潤嗣さん(39)=長野市=は「測定は成功。リアルタイムで位置情報を確認でき、そのほかの必要なデータもほぼ取得できた」と喜んだ。

プロジェクトマネジャーの中山昇・信大工学部准教授は「今後も諏訪湖畔で打ち上げ実験を行いたいが、その際には諏訪のメンバーで実施できるよう、技術、ノウハウを高めたい。ロケットを題材に諏訪地方に人材を呼び込み、地域の発展につなげる。そのためにも3月の打ち上げはぜひとも成功させたい」と話していた。

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