エネルギーを地産地消 高遠さくらの湯にペレットボイラー

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さくらの湯が導入したペレットボイラー

さくらの湯が導入したペレットボイラー

伊那市の第3セクター伊那市観光が運営する同市高遠町の日帰り温泉施設「さくらの湯」は、木材を原料にした木質固形燃料「木質ペレット」を使う「ペレットボイラー」を導入し、15日、稼働した。温泉施設としては上伊那初という。ペレットは上伊那産を利用。木質バイオマスの先進地といわれる上伊那の資源を生かし、エネルギーの地産地消を推進するとともに、環境にやさしい施設としてアピールしていきたい考えだ。

ペレットは木材を粉砕したおが粉を圧縮し、棒状に固めたもので、さくらの湯では上伊那森林組合(同市)が地元産の間伐材を活用して製造する「ピュア1号」を使用。製造過程で接着剤を使っておらず、成分は木材と変わらないことから、環境にやさしい良質な燃料とされている。

さくらの湯は市が設置し、伊那市観光が指定管理者となって運営。温泉の加熱にボイラーを使用しており、これまでは灯油のボイラーを使っていたが、開業から21年が経過し、ボイラーが老朽化してきたこともあり、ペレットボイラーの導入を決めた。昨年11月に着工。試運転を経て、本格稼働の運びとなった。

北原幹人支配人(61)によると、ペレットボイラーの導入で二酸化炭素(CO2)の排出量を年約250トン削減できるほか、ボイラーメーカーからは上伊那産のペレットについて「良質で不純物が少なく、機械にもやさしい」と太鼓判を押されたという。灰も肥料として活用する方針で、同日、特殊肥料生産者届出書を県に提出。今後、販売、配布を始める計画という。

上伊那は豊富な森林資源を生かし、地域ぐるみで木質バイオマスの普及を推進しており、他地域に比べペレットストーブやまきストーブの導入も進んでいるといわれる。北原支配人は「多くの燃料を消費する施設での木質バイオマス利用の先駆けとして積極的にPRしていきたい」としている。館内にもペレットや灰を展示する予定という。

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