重文土偶レプリカ活用 富士見町の小学校

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重要文化財に指定された土偶のレプリカを使って行われた授業=本郷小

富士見町は、国の重要文化財に一昨年指定された、同町坂上遺跡から出土した土偶のレプリカを製作し、町内の小学生が地域で栄えた縄文文化を学ぶ授業に活用している。3日は土偶を展示する井戸尻考古館の小松隆史学芸員が本郷小を訪れて6年生の授業の講師を務め、児童たちがレプリカに触れながら、土偶に込められた祈りなどについて聞いた。

町は今年度、「地域の特色ある埋蔵文化財活用事業」として、国庫補助を受けて、重文土偶の精巧なレプリカ2体と同遺跡から出土した土器片、石器のレプリカ12点を製作。学術的価値が評価された土偶のレプリカなどを、学校で の出前授業や縄文講座の資料、実物の貸し出し、展示の代用として活用する考えだ。

同校6年生33人は総合的な学習の時間で諏訪地方で栄えた縄文文化を調べてきた。昨年は地域の粘土を使い、当時の手法で縄文土器も製作した。

小松学芸員は「土偶のほとんどは女性。ばらばらに壊された状態で見つかり、大きな謎になっている」と説明し「女神をばらばらにして埋めることで豊穣や豊作、子どもの誕生、子孫繁栄といった命の循環を祈ったのではないか」と話した。

「土器作りを体験した子どもたちは土偶を作る大変さも感じたのではないか」と小松学芸員。担任の戸谷正臣教諭は「児童たちはレプリカを持ったり、専門家の話を聞いて縄文時代の知識や興味を高めることができたと思う」と話していた。

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