心に響く人形浄瑠璃を 中川の保存会

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今田人形座の木下さん(左)から実技指導を受ける中川人形保存会の会員ら

中川村の中川人形保存会(大場茂明会長)は19日、中川人形浄瑠璃第6回定期公演を同村の中川文化センター大ホールで開く。当日は人情話2話を上演する計画。会員約20人は「観た人の心に響く人形芝居を提供したい」と願い、本番に向けて真剣な姿勢で稽古に励んでいる。

同保存会は2012年、約50年前に途絶えた村の人形芝居を復活させようと、村公民館主催の講座を経て結成。人形浄瑠璃の伝統を継承する国選択無形民俗文化財の今田人形座(飯田市龍江)で活躍する木下文子さんらが講師を務め、同村高齢者創作館を会場に通常は毎月1~2回の稽古に励んでいる。

定演では、離れ離れになった母と娘の悲話を描く「傾城阿波鳴門 順礼歌の段」と、悲恋の情念を描いた「日高川入相花王 渡し場の段」を上演する。共に普遍的な人情の機微を取り上げた人形浄瑠璃界では江戸時代から受け継がれる名作だ。

4日夜には今田人形座の木下さんと長男雪比古さん、太夫の川上秀子さんが稽古を付けた。木下さん親子は細かな人形の動きなどを指導。雪比古さんは「人形の動きは『いかに人間の動きに似せるか』が勝負。会員は徐々に上達し始めている」と評価。川上さんは「とにかく基本を忘れずいつも基本に返ることが上達への早道」と助言した。

中川人形保存会の大場会長は「会員は各自努力しており定期公演では前回より半歩でも前進した人形浄瑠璃を披露したい」と意気込む。定期公演は午後1時開場、1時30分開演。入場無料。問い合わせは保存会事務局の米山さん(電話080・5140・4941)へ。

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