2017年02月10日付

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例えば1月だと七草がゆや鏡開きのお汁粉など、決まった日に特別なものを食べる風習がある。詳しくはないが、日本各地にお祭りなど特別な日に食べる行事食があると思う。それを上手に商売に結び付けるのが、日本人の得意分野でもある▼バレンタインデーのチョコレートなどはその代表格だ。大阪を中心とした一部地域の節分の風習が、「恵方巻き」として全国に広まったのは近年のことだ。名付け親は大手コンビニだという。縁起がよいとされると、ついつい迎合したくなるのも国民性か▼ちょうど1週間前の節分の日。名付け親とは違う別の大手コンビニで買い物をした時、サラリーマンの昼食代としてはちょっと手が出ない価格で、大量の恵方巻きが並んでいた。真っ先に頭に浮かんだのは「この価格で売り切ることができるのか」という素朴な疑問▼結果を店に聞くこともできないのでわからないが、多くのスーパーやコンビニに恵方巻きが並んだだろうから、売れ残りもそれなりの量になると思う。縁起がいいどころか神様に怒られはしないか。リサイクルするにしても食べ物を粗末にしていることに違いはない▼国連のWFP(世界食糧計画)によると、日本の食品ロス(食べられるのに捨てられている食べ物)は年間約632万トン。約半分が家庭から発生していることを自覚しつつ、個人も企業も「食」を再考する必要があるのではないか。

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