自動繰糸機を動態展示 駒ケ根ミュージアム

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動態展示を始めた駒ケ根シルクミュージアムの自動繰糸機

駒ケ根市東伊那の駒ケ根シルクミュージアムは、大正から昭和にかけて地域の養蚕や製糸産業を支えてきた組合製糸・龍水社の「歴史遺産」として保管している自動繰糸機の動態展示を始めた。これまで展示してきた機械を整備し、稼働する様子を再現。操業停止から20年ぶりに、龍水社の繰糸の音がよみがえった。

同館はかつて上伊那地方で盛んだった養蚕文化を後世に伝えようと、龍水社で使用していた大型機械をはじめ、古い蚕具類や糸繰り器、機織り道具などを展示。中でも自動繰糸機は製糸産業の中核を担った機械として、常設展の中心に位置付けている。

展示している自動繰糸機は、1980年に同市の赤穂工場に導入され、同社が幕を下ろした97年まで稼働していた日産自動車製の一部。長さ約6メートル、幅約2メートル、高さ約2メートルの大きさで、煮繭から糸口を取り出す索緒装置や、生糸を繰る繰糸機、その周りを巡回して繭を補給する給繭機などで構成されている。

動態展示では、繭の入った約50個の給繭機が機械の周りを回ったり、繰糸機が繭から生糸を繰り取る動き、生糸の繊度(細さ)を感知する装置などの働きを見ることができる。

同館は「機械が動いたことで、当時の工場の情景が浮かび上がってくるようで感慨深い。実際に動く様子や音を体感し、製糸業が盛んだった頃をイメージしてもらえれば」と話している。

入場料は一般300円、小中学生100円。午前9時~午後4時30分(4~11月は午後5時まで)。水曜日休館(祝日の場合は翌日)。問い合わせは同館(電話0265・82・8381)へ。

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