県防災ヘリ墜落3人死亡 消防隊員ら9人搭乗

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墜落現場

5日午後3時ごろ、岡谷市と松本市にまたがる鉢伏山(1929メートル)の山中に「ヘリコプターの機体が見える」と住民から県に通報があり、約10分後に県警ヘリが墜落している県消防防災ヘリ「アルプス」を発見した。3人を救助し、松本市内の病院に収容したが死亡が確認された。県によると「アルプス」にはパイロット1人、整備士1人、消防隊員7人=いずれも男性=が乗っていた。県警の捜索隊は3人のほかに機内に2人を発見したが、呼び掛けに応じなかったという。日没のため捜索は午後6時10分に一旦中断した。残りの乗員の安否は不明で、6日午前6時から再開する予定。

県警によると、死亡が確認されたのは、松本市神林の伊熊直人さん(35)、上田市上田の甲田道昭さん(40)で、いずれも消防隊員。

県危機管理消防防災課によると、「アルプス」は訓練のため午後1時30分ごろに松本市の信州まつもと空港を離陸。同3時ごろまで墜落現場近くの前鉢伏山近くで降下訓練などを行う予定だった。通報を受けた県防災航空隊が「アルプス」と連絡が取れないことを確認し、県警航空隊に捜索を依頼した。

県は同3時10分に阿部守一知事を本部長とする事故対策本部を設置。山梨県の防災ヘリと自衛隊へ派遣要請し、県警ヘリを含めて3台のヘリが出動した。松本、諏訪の消防も現地へ向かったが、地上からの救助隊の活動は積雪のために難航している。夜間も除雪作業を続けた。

県によると、墜落した「アルプス」は1997年に導入されたベル412EP型で航続時間は約2時間30分。飛行300時間ごとの定期点検を2月末に受けたばかりだった。操縦していたパイロットの岩田正滋さん(56)は飛行時間5100時間のベテランで主に山岳救助を担当していた。

消防隊員7人は県内の北信、中信、東信の広域消防本部から県に派遣されていた。

長野地方気象台によると、5日の県内は高気圧圏内にあり、午前は晴れ、午後は薄曇りだった。強い風も観測されていなかったという。

国土交通省は、航空事故に認定し、運輸安全委員会は航空事故調査委員会を現地に派遣する。

阿部守一知事の話 県消防防災ヘリが訓練中に事故を起こし、痛恨の極みだ。関係者の皆さんに深くおわびしたい。(現在)機内に残っている職員がいる。関係機関と力を合わせ、救助したい。私は何度も(今回のヘリに)搭乗してきた。厳しい環境の中で頑張ってもらった職員には残念な状況だ。しっかり彼らの取り組みに報いなければならない。

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