みはらしの湯無料送迎バス利用者入浴料値上げを

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伊那市荒井にあった市内唯一の銭湯が2013年12月に廃業したことを受けて、14年1月から運行する入浴施設みはらしの湯無料送迎バスについて、運営する伊那市観光は13日、送迎バス運行継続を示す一方で同バス利用者の実質入浴料値上げを提案した。地元住民らでつくる「いい湯だな会」との懇談で説明。利用者からは現行に近い料金設定を求める声が上がり、市観光や市に今月中にも要望する。

送迎バスは銭湯の廃業による入浴困難者への対応として市の要請を受けた市観光が週3日、通り町とみはらしの湯を往復2便で運行。昨年の利用者は延べ4351人で、1日当たり28・6人に上った。70~80代の高齢者が利用の中心で、みはらしの湯の現行入浴料600円に対して、多くは1回429円で入浴できる回数券を使用している。

市観光は市からの助成を受けて、みはらしの湯の入浴料を4月から500円に値下げする予定でいる。一方でこの日の懇談ではバスの運行経費に年間約120万円掛かっていると示し、「送迎バス利用者の回数券使用継続は困難」と説明。新しい通常料金の500円で入浴してもらえれば、バス運行が継続できるとした。市商工振興課も「当初の支援の目的は果たした。バス運行をやめるわけではなく、理解してほしい」と述べた。

送迎バス利用者が回数券の使用が出来なくなった場合、年間150日の利用で現行よりも1万円ほど高い7万5000円になる。懇談後の「いい湯だな会」の話し合いでは、一般利用者が値下げされるのに対して値上げになることに戸惑いの声が出た。「みはらしの湯に行くことがなくなったら、外出しなくなる。温泉で会うことで安否確認の役割も果たしている」などの意見もあった。

同会は「より多く乗って自助努力するが、何とか値上げ幅を抑えてもらいたい。みはらしの湯へ行くことが健康づくりや地域の絆にもつながっており、市に対しては福祉の面で支援をお願いしたい」とした。

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