2016年3月20日付

LINEで送る
Pocket

先導の車が通り過ぎるのを合図に、沿道の空気が変わっていくような感じがした。男子の第3中継所は伊那市高遠町小原に設けられていた。歩道は応援の人たちでいっぱいで、駅伝ランナーが走って来るのを首を長くして待っていた▼2007年、春の高校伊那駅伝(県高校新人駅伝)は男子の第30回と「新伊那市」の誕生を記念した新コースで行われた。前年までは伊那西部広域農道を中心としたコースだったが、男女とも伊那市の中心市街地を通過するコースに変わり、男子は同市高遠町での折り返しになった▼コースの変更には権兵衛峠トンネルの開通で交流量が増える国道361号との交差を避ける狙いがあったそうだ。市街地通過による観客増や中心商店街活性化、地域おこしへの期待もあった。エントリーが男女合わせて180チームを超えるビッグ大会になった今、期待は現実のものになっているだろう▼折り返し地点を高遠町商店街にするなどの見直しを続けながら、力走する高校生ランナーの熱気は変わらず高遠町まで届けられてきた。たすきをつなぐのも今年で10回目になる▼新コースに変わった年のこと。沿道で声援を送りながら、「伊那駅伝がぐっと身近になった」と話す市民がいた。広い市域で同じ大会を応援することは、一体感を醸成することにもつながったはずだ。伊那駅伝はきょう号砲。熱のこもった応援にもまた、号砲が鳴る。

おすすめ情報

PAGE TOP