茅野市「御射鹿池」に新設駐車場が完成

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茅野市が同市奥蓼科の御射鹿池近くに新設した駐車場が完成し、供用を開始した。県は、御射鹿池北側を通る県道渋ノ湯・堀線(愛称・湯みち街道)の改良と池側への歩道整備を進めており、こちらは6月竣工(しゅんこう)の予定。神秘的な御射鹿池の景観を守り、年々増加する来訪者の安全確保につなげる。

御射鹿池は1933(昭和8)年に築造された農業用ため池で、日本画の巨匠・東山魁夷の「緑響く」のモデルとなった。女優の吉永小百合さんが出演したテレビコマーシャルに同作品が登場して話題となり、紅葉や新緑を中心に来訪者が増えている。

一方で、一般車両の駐車場がないため県道への路上駐車が常態化。駐車車両の長い列ができて、「1車線の中に通行車両と歩行者が行き交う危険な状況」(市観光課)だった。ほとりへの立ち入り自粛を促す看板を設置していたが、抑止できず転落事故の懸念もあった。

駐車場は地権者の七ケ耕地財産区と賃貸借契約を結び、池の北側に大型バス5台分(約1500平方メートル)と、一般車両31台分(約1000平方メートル)の駐車場を整備した。工期は昨年8~12月。事業費は3000万円で、庫昌土建(下諏訪町)と平成(茅野市)が請け負った。

県道の改良は、池北側の延長400メートル区間で行い、カーブと勾配を緩やかにしたほか、幅2.5~3.5メートルの歩道を整備。池を眺めたり写真撮影をしたりする人がいても歩行者が行き来できる広さを確保し、高さ1.1メートルの安全柵も設けた。施工は庫昌土建、泉建設(茅野市)。舗装工事が今後行われる。総事業費は約1億2000万円。

市観光課は「御射鹿池には年間を通じて観光客が訪れる。信州ディスティネーションキャンペーン(7~9月)による増加も見込まれる」と指摘。6月の事業完了を見据えて「周囲の環境に配慮しながら、観光客の安全を守りたい」としている。

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