2017年04月28日付

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諏訪や上伊那各地の今年の桜の開花は、平年に比べ数日から1週間ほど遅かったようだ。その分というわけではないだろうが、4月半ばの暖かさに誘われるかのように、あちこちで一気に花開いた感がある▼植物にはとんと疎く、木を見ただけでは桜かどうか見分けることが難しい。それがひとたび花をつけると、桜だと認識できる(と思っている)。そこかしこで見ることができ、多さに驚かされる。日本人にとって特別になじみ深い花なんだと改めて実感する▼たたずまいはさまざまだ。高遠城址公園をはじめとする名所はもちろんのこと、桜並木や公共施設を取り囲むように植わる桜もあれば、林の中にひっそり立つ木もある。1本だけながら、目を引き付ける堂々とした古木も少なくない▼花の色が清楚で、赤みがかっていても淡いところがまたいい。それでいて遠くからも目に留まり、しっかり存在を主張している。見頃の期間が1週間足らずと長くなく、春が訪れた喜びを一瞬に凝縮させたかのような引き際の潔さも心引かれる理由だろうか▼やや高台にある住まいのすぐ脇に桜が並ぶ。視界の範囲でざっと20本余り。毎年この時期は行き帰りに花見気分を味わえる。なかなかの枝ぶりで、天気がいい日中は青空を背に咲き誇り、夜はほのかな明かりの中に幻想的に浮かび上がる。散り始めてはいるが、この分だと5月まで持ちそうな雰囲気である。

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