スマホの授業活用本格化 東海大諏訪高

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自分のスマートフォンに電子黒板の問題を表示しながら授業に臨む3年生=16日、東海大諏訪高

ICT(情報通信技術)教育に力を入れる茅野市の東海大諏訪高校で、スマートフォン(スマホ)の授業活用が本格化した。すでに導入している3年生の一部に加え、今年度は1、2年生の全生徒を対象に広げた。朝や放課後の補習、授業などで、生徒は自分のスマホの画面を参考にして学習を進めている。

同校は3年前からICT教育の充実に本格的に着手。昨年、1年生の全教室と2、3年生の一部教室に電子黒板機能付きプロジェクターを設置。今年度中には全教室に配備が完了予定だ。同時に全教室に無線LANも整備されインターネットを使った授業も始まっている。

ほぼ全員がスマホを所有していることや自宅学習の後押しになることなどから、タブレット端末ではなく各自のスマホを授業に取り入れる方針を決めた。来年度からは全生徒の授業にスマホを導入するという。

導入したアプリ(ソフトウエア)には、英数国など5教科の問題集が入るほか、動画の授業も閲覧できる。各自の正答率が分析され、「おすすめ問題」が届く機能もあるという。

16日の3年理数科の数学の授業では、教諭が電子黒板で問題を映し出して解説し、生徒たちは各自のスマホ上に同じ問題を表示させて授業を受けた。川口友稀さん(18)は「アプリだと全ての問題と正解が入っているので自分のペースで学習を進められる」、矢嶋風我さん(17)は「自分が正解した問題と間違った問題がデータとして残り参考になる」と、それぞれ利点を話した。

生徒にはアプリと同じ内容のプリントを配布しており、スマホを使わない生徒も理解できるという。また、そうした生徒には今後タブレット端末の貸し出しも考えている。

数学科の武藤健教諭(44)は「目標は生徒が自分に合わせた課題を見つけ自分で学習に取り組むこと」と期待する。田中昇校長は「モラルを持って道具としてスマートフォンを使うことで学習を身近に感じ、自ら学習する姿勢を育てたい」と話した。

県教育委員会や県私学・高等教育課によると、「タブレット端末ではなくスマートフォンを使った授業は県内でもあまり聞かない」という。

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