霧ケ峰高原の防鹿電気柵 チョウ保全効果調査

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車山肩に設置された防鹿電気柵

県環境保全研究所(長野市)は23日、県諏訪合同庁舎で開かれた第30回霧ケ峰自然環境保全協議会で、諏訪市郊外の霧ケ峰高原などに設置されている防鹿電気柵の多様な植生やチョウの保全に対する効果を調査したい考えを明らかにした。大学の研究者と連携し、6月にも調査に入りたい考えで今後、県諏訪地域振興局を通じて地権者団体に協力を求めていく。

調査は東京大、横浜国立大、神奈川大の研究者と連携して実施する予定。柵の内側や柵から離れた場所に幅2メートル長さ30メートルほどのエリアを設定し、内外植物の種類の違いや目視で確認できるチョウの種類などを調べる。

同研究所自然環境部の須賀丈・自然資源班長によると、霧ケ峰高原では2013年度からこれまでに絶滅が危惧されているチョウが10種類見つかっており、今後の草原の遷移によって、絶滅危惧種を含めたチョウ類がどう変化するかは「予見しがたい」としている。調査によって電気柵の多面的な設置効果を検証する。

電気柵はニッコウキスゲをニホンジカの食害から守るために設置されており、今年度は霧ケ峰高原、車山肩、車山高原など諏訪、茅野両市域に総延長10・2キロにわたって設置されている。調査では、今後設定するエリアで2年間にわたって調査を行い、結果を協議会に報告していく。捕獲や殺傷、スコップなどでの掘り起こしは行わないという。須賀班長は「地権者の皆さんに趣旨を理解してもらい、協力を得られればできるだけ早く調査に入りたい」と話している。

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